2006年01月21日

この記事をクリップ! b.hatena.ne.jp/entry TRNコーポレーション / 大株主分析

TRNコーポレーションの大株主は、昨年5月にオーナー兼社長の江藤氏が逮捕(後に不起訴)で退任して以降、非常に出入りが激しくなっています。

有価証券報告書や最近の開示情報を見る限り、実体を正しく反映していないと思われるため現時点での大株主一覧を推定してみました。(正確には、村上ファンドが大量保有報告を提出していないのが原因)
2006/1/21時点の大株主一覧 推定結果

氏名/名称/通称所有数割合
 村上ファンド(MAC SC/CG)   10,500株   17.7% 
 HSI-VLOH投資事業組合(HS証券傘下/アパマン等)   6,900株   11.6% 
 セブンシーズホールディングス   6,000株   10.1% 
 バンクオブニューヨークGCMクライアントEISG   5,202株   8.8% 
 ムーンライトキャピタル   2,507株   4.2% 
 JPモルガンフレミング   2,100株   3.5% 
 中部証券金融   1,483株   2.5% 
 日本トラスティ信託口   1,444株   2.4% 
 モルガンスタンレー   1,386株   2.3% 
 日本マスター信託口   1,308株   2.2% 

大量保有報告書及び有価証券報告書の時系列整理の結果、JPモルガンフレミングはドイツ銀行をカストディアンとして使用しているものと仮定。

2005/11/8に、江藤鉄男氏がシグマ・ゲインと村上ファンドに株式を譲渡しているが、村上ファンドだけ大量保有報告を未提出。

バンクオブニューヨークGCMクライアントEISGは、タワー投資顧問やハルバディアキャピタルのカストディアンであることが判明しているが、他の団体も使用している可能性がある。ムーンライトキャピタルも候補。

村上ファンドの平均取得単価

村上ファンドの江藤氏からの取得分、2006/1/18の第三者割当増資による取得分の1株当たりの平均取得単価は、294,274円

HS証券の平均取得単価

実質第2位の株主であるHSI-VLOH投資事業組合は、HS証券の持分法適用子会社。TRNの開示情報から三光ソフラン及びアパマンショップネットワークも出資している投資事業組合。平均取得単価は、399,000円。つまり、約6.5億円の含み損。

最近の動向と今後の予定

TRNは、2005/12/28に56,000株分の第4回新株予約権の発行を決議したが、2006/1/5にHSI-VLOH投資事業組合に差し止め仮処分の申し立てがなされ、2006/1/17に東京地方裁判所は仮差し止め処分を決定した。同日、TRNはこれを受け発行中止を決定。

なお、TRN役員・社員割当の2,200株分の第5回新株予約権については、2006/2/10払込で予定通り実施。

(上記推定は、全てEDINET検索のlivedoor FINANCEとEDINETから入手した情報のみで実施しています。ご活用の際は、念のため各自検証をお願い致します。)

追記1:

ちなみに、監査法人は、新日本です。シチエなど、821社を担当しています。 また、TRNの業務提携先のタスコシステムが、ジェイブリッジの出資を受けています。

追記2:

ムーンライトキャピタルは、竹村尚子社長が率いる投資顧問です。社長自身は、1998年の1年間、2001年までの5年間のファンド成績がオフショア日本株ファンドで第1位。また、取締役投資部長の岡崎彰彦氏は、1999年6月から2003年5月までタワー投資顧問にて清原氏と共にファンドを運用してます。なかなか面白そうな投資顧問ですので、投資手法を分析した上で銘柄選択の参考にしようと思います。

追記3:

2005/8/31時点の大株主一覧(参考)

氏名/名称/通称所有数割合
 HIS-VLOH投資事業組合   6,900株   14.6% 
 江藤鉄男   6,650株   14.1% 
 バンクオブニューヨークGCMクライアントEISG   5,202株   11.0% 
 ドイツ銀行(ロンドン)610   1,800株   3.8% 
 中部証券金融   1,483株   3.1% 
 日本トラスティ信託口   1,444株   3.0% 
 モルガンスタンレー   1,386株   2.9% 
 日本マスター信託口   1,308株   2.7% 
 三井物産   1,250株   2.6% 
 ドイツ銀行(ロンドン)PBDKRサウンドSF658   1,230株   2.6% 

2005/3/31時点の大株主一覧(参考)

氏名/名称/通称所有数割合
 江藤鉄男   3,150株   34.2% 
 ニッシン   1,300株   14.1% 
 日本トラスティ・サービス信託銀行信託口   306株   3.3% 
 野村信託銀行投信口   305株   3.3% 
 三井物産   300株   3.2% 
 中部証券金融   230株   2.5% 
 日本マスタートラスト信託銀行信託口   226株   2.4% 
 資産管理サービス信託銀行投資信託   184株   2.0% 
 みずほ証券   174株   1.8% 
 ベルテクノ   150株   1.6% 

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澤田HD 投資事業組合の解散【ちぎっては投げ】at 2008年04月17日 21:28
この記事へのコメント
いつもながら、興味深い分析ありがとうございます。しかし、なぜ11/8時点で村上ファンドだけ大量保有報告を未提出だったのでしょうか?
Posted by ひろ at 2006年01月22日 02:09
『証券取引法 / 第2章の3 株券等の大量保有の状況に関する開示 / 第27条の26』にて規定されているのですが、証券会社、銀行や投資顧問等は、事業支配を目的としなければ、3ヶ月ごとの年4回の「基準日」の翌月15日までに内閣総理大臣に提出すれば良いことになっています。

「基準日」は、各保有者により異なり、村上ファンドの場合は1、4、7、10月の末日です。

よって、11/8に5%を超えた場合、最初に訪れる基準日は1/31であり、翌月の2/15までに提出すれば良いことになります。
Posted by gotospace at 2006年01月22日 18:47
勉強になりました。ありがとうございました。今後の動向が楽しみですね。
Posted by ひろ at 2006年01月22日 23:12
勉強になります。
村上ファンドの報告書全くでないですね・・・
どうなると予想されるでしょうか?
注目しております!
よろしくお願いします。
Posted by 農園 at 2006年02月21日 20:45
農園さん、こんにちは。

大量保有報告書が出ない理由が大体分かってきました。(多分)
時間が出来たらまとめてコラムにしたいと思います。
Posted by gotospace at 2006年02月21日 22:46
勉強になりました。ありがとうございました。
Posted by 由由 at 2006年07月22日 19:46
由由様

ありがとうございます。
最新状況とは異なっていますので、考え方が参考になりましたら幸いです。
Posted by gotospace at 2006年07月22日 23:55
 (管理人にのみ通知)
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