2009年11月30日
H2Aロケット16号機 打ち上げ成功 / 事業仕分けに思う
情報収集衛星「光学3号機」を乗せたH2Aロケット16号機の打ち上げが成功しました。ようやく10機連続の成功ですね。
当日はあいにくの天気でしたが、下記の映像は秀逸ですので是非ご覧下さい。
昨今、事業仕分けが話題ですが、私は、特に、物理が関与する科学技術は、形式知で全てを表現できるレベルにまだ人類は到達していないと思っていて、クリティカルな部分に暗黙知がまだまだ存在すると感じています。
そのような場合、一度、暗黙知の継承が途切れたら、残念ながら、またゼロからのスタートとなります。航空などが良い例でしょう。
米国でさえ、アポロ計画で使ったロケットエンジンと同じものを、現在の人材・技術をもってしても完全に再現できずに劣化版で我慢せざるを得ないのが現状だったりします。
なので、最悪ケースとしてそのような事態も想定したリスク管理が必要だと考える今日この頃です。人類の大きな課題の1つでしょうか…。